経験と知識って二項対立になりがちですが,それぞれが結合して知恵になるという話を高校の頃の教師がしていたことを思い出した.
正月に母方の実家で酒宴の席が設けられ,先日それに参加したのだけれど,初めてうちの次男の嫁(そういえば様々あり先月結婚した)もメンバーに加わり,新しいつながりを感じた.
その席でも,「なんできみは大学行ってるの?」に始まり,やはり田舎の旧世代的な「勤労こそ善である」みたいな論を声高らかに述べられ,酔っ払っていたのもあって真っ向から対立してしまい,前述の知識と経験についての話になった.
記憶が曖昧で内容に自信ないけど,「人それぞれ適当な方法論の選択の仕方をすべきで,一つの仕事を行うにもやり方に向き不向きがあるでしょう.たとえばプラモデル買ってきて,まず設計書を読んで全体を概観して,完成形がイメージできてから作業を進めるひともいれば,とりあえず何も見ずに作り始めて,パズルのようにあてはめていくうちにイメージができていく人もいる.おれはいい仕事をするためには先にそれに関する知識を得て概略を知って,それから作業を進めたい.のでだらだらと大学に行ってます.」みたいな話をした.
社会においては理論と実践と言い換えられることが多く,また,それらは両立することでよりよい相乗効果を発揮するとよく言われるし実際そうだと思うんだけど,どちらかが欠けててそれに気付かない人がめちゃくちゃ多いっすよね,効率悪くないすか,と言いたかったがうるさいクソガキが垂れる講釈にだるくなったおじさんたちは隣室に移動していた.
ところで,次男の嫁はおれより歳が一個下で,高校を辞めてからずっと働いており,それが苦じゃないと言っていたのを思い出して,自分とは真逆に経験から学んでいく人なんだなと感心していたんですけど,この類の人マジで先人の話聞かないのでつらいよな…と苦い顔をした.個人の性質を型にあてはめてレッテル貼りするのは最悪ですが.
次男嫁は妊娠中で,出産経験のある人たちから「ときどき歩いてないとお産つらくなるで」と言われてたけど毎日引きこもってネットしてたまに飯食いに台所来るといった塩梅で,ハアと思いつつたまについでにごはんを作ってあげたりしていた.
もう予定日を過ぎてそろそろかしらという段になって,母子ともによく肥えててアレなのでときどき運動しましょうと医者のアドバイスを受けてからようやく外を歩くなどしていて,みんな閉口してた.
自分の経験しか信じないタイプの人間,中学の頃出会った教師に多くて,自らの経験則を一般化して最も正しいと信じてやまず,かつそれが根性論と結びついて最悪の体験をしたのでほぼトラウマになっているのもあり愚痴っぽくなってしまった…
つらつらと書いてて何が言いてえんだという感じなんですけど,いままさに分娩中なんです!!がんばって母子ともに健康で帰ってこいよ.次男はbe a good dad.