コロナ禍の引きこもりにも飽きて、でも生活は少しずつ進み、それなりに満足しながらも何かが欠けている感じがあった。
そのさなかリリースされた田中事件のアルバム「循環する生命のフォークロア」を何度も聴いていたことは座りすぎて温まった尻を持ち上げる十分な蓄えになり、ある日下北沢モナレコで観た本日休演のキレたライブはついに立ち上がるだけのきっかけをもたらし、帰りしなふとバンドを組んで音楽を作って演奏したいなと思った。
大学からの友人である渕脇は、思想信条はお互いに異なるところも多いながらもなんとなく気楽に話せる仲で、人に声をかけることのハードルを下げてくれて心の救いになった。
以前から自分がネットにアップしていたデモ音源を聴いてくれて、彼の弾くベースも心地良くて好きだった二見は一緒に音を出したらどんな感じになるだろうと思ってワクワクしたけどあらゆる点において負けている…と思っていたので緊張しながら声をかけた。
前述した田中事件のアルバムの特典CDに収録されていた、マーケッツというバンドの曲を聴いてそういえば!と思って声を掛けたのが窪田さん。声を掛けたあとに聞いたら「音源に収録されているギターを弾いているのは別の人です」とのことだった。面識のなかった高校時代にたまたま同じイベントに出ていたり、大学時代もなんかよく知らん時期にめちゃくちゃ酔っ払って家に泊めてもらったことがある。
そういう経緯で、そういう人達と組んだバンドです。楽しいけどまだまだ満足できない!と思うところばかり、だけど、この集まりを継続するだけでどこかが少しずつ良くなるだろうと前向きに思えます。
そういうわけで、ここ最近は充実しています。