地元に帰省した。
12/1
昼過ぎの便で羽田から福岡へ。飛行機に乗る前に少しだけ時間があったので土産を見繕う。
窓際の席を取っていたが最近は真昼間に飛行機に乗ることがなかったので陽射しの激しさを忘れていて大変暑かった。
右隣のおじさんが外の景色を見たそうにしていたのでシェードを下ろせないまま、直射日光をガンガンに浴びながら本を読んだり音楽を聴いたりしてウトウトした。
おじさんの興味がクロスワードパズルに移ったところでシェードを下ろし寝た。
飛行機での帰省はいつも福岡空港から博多駅での新幹線乗り換えの接続がどれだけスムーズに行えるかにかかっている。
実家の最寄駅は乗降者数がかなり少なく、多くの便が通過する寂しい駅である。つまりこれに失敗すると1時間くらい博多駅で待ちぼうけを食らってしまうことになる。
今回は全てが完璧すぎるタイミングで、博多駅には10分もいなかったと思う。
実家の最寄り駅に先輩が車で迎えに来てくれた。
家に荷物を置いたのち道の駅まで数分のドライブ。何もない道の駅ではあるが自販機で買ったココア、タバコ、話、があれば楽しい。
少し地元の空気に馴染んできたところで家まで送ってもらい別れた。
家でのことはほとんど覚えていないが風呂が汚すぎてびっくりした。
滞在中に必ず風呂を掃除しようと決心する。
12/2
結構早めに起きたんだと思う。
夜勤明けの友人が車で家まで来てくれた。この友人とは5日後に音楽イベントに出ることになっている。
とりあえず少し音出しをしただか散歩しただか、まずは2人の空気を慣らす時間があった。
演奏はなんとかうまくいきそうな感じ。
昼飯を食べに車を出してくれた。
昨日駅に迎えに来てくれた先輩も一緒に食うとのことで現地で合流することに。
月曜日ということもあり閉まっている店が多く、唯一開いていた大牟田駅前の東洋軒へ。
うますぎる!前食べた時はこんなに美味くなかった。なんなら少し土っぽい味もしていたと思う。
おばさんが缶コーヒーを飲みながら接客している。
「あなた肌が白くてきれいね。化粧か何かしているの?」
「いいえ」
「でも何かつけてるでしょう?」
「ああ、風呂上がりに化粧水くらいは」
「やっぱりね」
こんなことだけで褒められてしまう。
夜勤明けの友人は疲労のピークだったので少し寝るために家に帰った。
合流した先輩の車に乗り換えニトリとヤマダ電機へ。
先輩は最近恋人の家に転がり込み半同棲生活を始めたらしく、家には掃除機がないため買い物に付き合って欲しいという。
先輩がたまたま無職なのでかなりの割合で家事をやっていて、もともと恋人が飼っていた犬の世話なども献身的に行っているがその結果今では先輩の方に犬がなついてしまい少し険悪になってしまったそう。
掃除機を購入するという目的を果たし、家の掃除と犬の散歩をするので帰るという先輩に「わざわざ家まで送らなくていいからゆめタウンで下ろして」と頼む。
大牟田のゆめタウンには大牟田のゆめタウンにしかないムードがある。それが消えていないか確認する必要がある。
ゆめタウンで思いっきり空気を吸い込む。少し館内を歩いて耳に入る安っぽい音楽で気持ちがほぐれるのを感じる。
愛すべき大牟田のゆめタウンのムードが消えていないことを確認できたところで、昨日風呂が汚すぎたことを思い出しダイソーで掃除用具を大量に購入。
帰省早々風呂が汚いなどと難癖をつけ大量に掃除用具を買い込む、我ながら嫌な息子だと思う。
ダイソーで少し調子づいたんだと思う。カルディで滞在中に飲むためのコーヒー豆と紅茶、ドラッグストアで滞在日数分のシャンプーなど、銘菓コーナーで小城羊羹を購入。
外に出るとまだ明るい。
寝るために家に帰った友人と夜にも少しだけ演奏の練習をする予定だがまだ時間がある。
新栄町のロジィタにコーヒーを飲みに行く。
店のおじいさんの足取りがかなり重くなっていて、提供時にはすかさず自分から取りに行ってしまうほど気を遣う。
次帰ってくる時も元気で店を開けていてくれる保証がないので、行きたい場所には行けるうちに行かないと、と思う。
友人から起きたとの連絡を受け、店を出て合流してからは実家で練習して解散した。
俺の交通手段が徒歩しかないため、いつも誰かに車を運転してもらい、ここでは文字通りお荷物となっている。
12/3
夜、昔からお世話になっている大先輩と飲む約束がある。以下Yさん。
高校生の頃に知らない音楽を教えてくれたり、熊本のライブによく連れて行ってくれたり、そのついでに街を案内してくれたり、そういう経験があったから進学先も熊本にしたのかもしれないと今になれば思う。
夕方に仕事から帰ってきた兄が市街地まで送ってくれる。
少し余裕があったので1時間ほどぶらぶら歩いたり、酔いすぎないように事前にすき家でミニサイズの丼を食べたり、持て余してコンビニの前の喫煙所でタバコを吸ったりする。
コンビニの前で吸うタバコ好きだったんだなと思う。大学生の頃、コンビニ夜勤してたからその休憩時間とかバイト終わりに吸ってた時間が強く印象づいてるのかもしれない。
そういえば東京にはコンビニの駐車場に喫煙所がない。そもそも駐車場がない。
魚半という店。先に入って待っていようと通された座敷は隣席に子連れギャルが3組いて既に賑々しい。
「先に入って待ってます」とメールを打っている途中でYさんが来る。
やっぱり大牟田はどこ行っても飯がうまいなと思う。刺身はもちろん、白子ポン酢なんか少し泣きそうになった。
近況とか最近聴いてる音楽の話、音楽機材の話、などなど…。ビールは進むが寒い日は体にこたえる。
Yさんがこの店に来るのはもう5年以上ぶりとのことだが、Yさんが5年以上前にキープしたボトルがまだ律儀に残してあったのでお相伴にあずかる。島美人だったと思う。
隣の子連れグループが退店。すれ違いざま、
「ほんとうるさくしてすみません。」
「いや全然、賑やかで楽しかったです。気にしないでください。」
マジで気にしないでほしい。ギャルって本当に礼儀正しい。
同世代だと自分みたいな奴は馬鹿にされてたし苦手だったけど、ギャルって学生を終えると一瞬で大人になってしまう。
閉店時間も過ぎ退店。このあたりで日をまたぐ。
12/4
大牟田ふじに寄ってコーヒーを一杯飲んで帰るつもりが結局話し込んでしまい、途中からまた酒を飲み始め気付いたら朝になっていた。
Yさんは翌日も仕事があったため1時頃に帰った。
一緒にいた別の客はもうほとんど何言ってるかわからないか、何言ってるかわかるけど同じことを何度もうわごとみたいに繰り返していた。
その場に残っていた3人でこうこうとうにモーニングカレーを食べに行こうとしたら閉まっていたので、taramuでトーストを食べて帰った。
夜勤明けの友人が車で迎えに来てくれ、昼過ぎに帰宅。風呂に入って寝た。
夕方か夜に起きたんだと思う。
小学生の姪の宿題に付き合ってまた寝た気がする。
-----
しばらく帰省記録が続きます。