2024年12月29日日曜日

12/5~8

地元に帰省した。(2)
記憶があいまいになってきたので年内に書き終えてしまいたい。

12/5

昼前に友人が来て少し演奏の練習をする。
本当に少しだけ練習をした後、散歩に出かけた。途中で先輩も合流した。
二人はオカルトとマンガの話で盛り上がっていてついていけず、道が狭かったこともあり自分だけ少し後ろを歩いた。
会話にもキャパシティがあり、幅が狭い時は道を譲らなければいけない場面がある。

しばらく歩いて昼飯時、小腹が空いてきたので近所のラーメン屋に向かう。
先輩は昼に就職の面談を控えているらしくしきりに時間を気にしていた。
この店は自分が小学生の頃にうどん屋からラーメン屋に鞍替えした。鞍替え後に客が減ってしまったのが原因かどうかわからないが、朝に登校していると店主が上裸で寒風摩擦をしていた記憶が強く残っている。

ねぎラーメンを注文。ここではいつもねぎラーメンを食べる。
待っているとテレビから韓国で非常戒厳令が出たというニュース。外の景色に切り替える。入口は交通量の多い道路に面しているが、店内に入ると窓から田園風景が一望できる。
ここはとんこつだけど複雑なハーブの調合があるんだと思う。時々無性に食べたくなる時がある。

店を出て帰り道の途中で先輩と別れる。
家に帰りまた練習する。お互いに新曲を作って持ち寄りそれを披露する計画になっているが友人はまだ曲を作り終えていない。少し不穏な気配が漂い始める。
夕方に解散。

夜は家族で居酒屋に行き飯を食べた。二人いるうちの兄一人は体調不良のため欠席。
親も歳をとり、こういう機会は確実に減るだろうからなるべく大事にしたい。

12/6

今日も友人と演奏の練習。
当初の予定ではこの日は軽いリハーサルのみで終了するつもりが、友人の曲がまだ全然完成しておらず険悪になる。
あれこれ口出ししながら、空気が悪くなったら散歩して中和するなどして夕方に完成。散歩の途中でイノシシに遭遇。
最後に細かい確認をして解散。

夜、家の風呂に入っていたらヒートショックで死にかけた。
最初に背中に激しい痛みを感じて体がうまく動かせなくなる。次第に呼吸が整えられなくなり、ぐらぐらと視界が歪み、浴槽から出るため立ちあがるとさらに視界が悪くなり強烈な吐き気。
しばらく全裸のままタイルの床にしゃがみこんで症状が落ち着くのを待っていた。もうだめかもと思った。
実はこの家では過去に二度同じ経験をしているが過去一番つらかったと思う。そもそも家全体が寒いが、特に風呂はほぼ外気温と同じくらい寒く、親も心配だしなんとかして対策したい。
奇しくも同日、中山美穂がヒートショックで亡くなっていた。

12/7

大牟田ふじでライブ。昼過ぎに友人が車で迎えにきてくれ友人宅で下車。会場までは機材を持って徒歩で移動。
少し早めに会場入りしてリハーサルを済ませる。なんだかうまくいきそう。
この日の共演者はみな知っている人達だったので数年ぶりの再会が嬉しかった。
挨拶を済ませたのち、コンビニで温かいお茶とタバコ、ケンタッキーでツイスターを購入。

開場して客が入り始めると次第にソワソワしてきた。友人を見ると動きがぎこちなくなっていて自分よりも緊張していることがわかり、なおソワソワする。影響を避けるためなるべくその姿を視界に入れないように努める。
思い通りにいかなかったところもかなりあったがそこそこ良かったんじゃないかと思う。
会場のハッピーなムードにも助けられ大団円感ありつつ自分達の出番が終了した。
演奏を終えたばかりの友人は解放された反動か酒を注文しまくり人に振る舞っていた。
これ以降自分はPA卓で微調整と転換BGMを担当。演者を知っているのでゆかりの音楽をかけたりできて楽しかった。
会場最後方で演奏を聴いて心地よくなりつつも自分の未熟さと向き合ってしまう。「なんかやばいものができてしまったかも」と思える瞬間がいつか自分にもちゃんとくるのか?と思う。

12/8

日をまたぎ、打ち上げも終えてほぼみんな帰ってしまった後、同い年だけが数人残った。
高校生の頃に大牟田ふじで遊ぶようになり、同じイベントに出演するうち次第に仲良くなった人達。
バースペースで酒を飲みながら話す。今年聴いた音楽、SNSのレコメンドアルゴリズム、結婚や子育てなど生活の変化、健康について…など。話題はいつも大体変わらないが会っていない期間が長くなるとその時間を埋めるように話し続けてしまう。
マスターはいつの間にか寝てしまっていたので申し訳ないと思った。4時頃、一声かけて会場を後にする。
外は極寒だった。友人の車で帰宅。シャワーを浴びて6時頃に寝た。

9時か10時くらいに起きたと思う。
11時過ぎに先輩が車で迎えにきて兄と乗り込む。熊本に行く。ナバロでライブ観る予定。

途中、玉名の雲龍軒でラーメンを食べる。めちゃくちゃうまい!スープもすごいけど小麦がマジですごいと思う。甘い!
加齢とともに食が細くなっていたけどさすがにうますぎて久しぶりに替玉を注文した。

熊本着。上乃裏のパーキングに車を駐めて、イベントスタートまでまだ時間があったのでナバロ近くのデル・ムンドに入る。
俺と兄はブレンドコーヒー、先輩はケーキセットでドリンクにコーヒーをつけて注文。
単品のブレンドコーヒーはサイフォン式で丁寧に淹れられており美味かった。ケーキセットのコーヒーがまずくてひとしきり笑った。ここまでわかりやすく品質に差がつけられていると笑ってしまうんだという感動があった。
強調しておきますがブレンドはめちゃくちゃ美味しいです。

この日のイベントはデュビア80000ccの企画で、デュビア80000ccとSACOYANSのツーマンでフロアライブ。
ナバロに来るのが7年ぶり?とかだと思う。会場に入るとしばらく会っていなかった知り合いにたくさん会えて嬉しかった。
なぜか「整形したでしょ」と何度も言われた。

デュビアは9月に東京でもライブを観たがこの日の演奏の方が何倍もよかった。東京でやった時はなんとなくスマートな印象で良くも悪くもいい感じにおさまってたけどこの日はもっと暑苦しくドロッとしていてかっこよかった。
SACOYANSは新譜未聴のため新しい曲はまだあまりよくわからなかったが、やはり大名曲『のみものを買いに行こう』の「だいじょうぶ」を何度も繰り返すところで感極まってしまう。このブログで過去の日記にも同じことを書いていた。
全然大丈夫じゃないんですけど、と思いながら「だいじょうぶ」ってずっと自分に言い聞かせるように大事にしている曲なんですよ、みたいな話を兄にした。

会場を後にして並木坂から上通を歩く。途中の古着屋を覗いたり鶴屋に寄ったりしながら下通まで一通りなぞる。
熊本にいた学生の頃はマジで金がなかったため「どうせ俺はお呼びでないし」とひねくれて街が灰色だったけど、今は普通に自分の金があるんだと思うと気後れすることなく色々な店に入れて街が全部輝いて見える。
RPGで一定のレベル以上でないと入れないマップとかあるけどあれのイメージが一番近い。学生の頃はほぼ全てのマップが入れない状態で、他のエリアでレベル上げして戻ってきたみたいな気持ち。

金のない学生の時でさえ気兼ねなく入れたいくつかの店は未だに信頼していて「ねぎぼうず」はその一つだった。熊本でキャッシュオン方式の立ち飲みが珍しいこともあり面白がって昔はよく行った。
なんかちょっと店のムードが変わってた気がする。見てくれは変わってない。前はなんでもうまくて手当たり次第に頼んでた気がするけど、常連だけが知っているアタリ料理とハズレ料理があるっぽい。
ハズレすぎて逆にアタリなんじゃないかと思うような寿司を食べる。シャリがほんのり温かく、モチのような団子のような何とも例えようがない塊的な食感。「ねぎぼうずの寿司のシャリ」と言えば食べたことのある人は全く同じイメージを共有できると思う。昼のデル・ムンドでのセットコーヒーと同じ種類の笑いが発生した。
もちろんアタリ料理も食べたけど

兄と先輩は食べ足りないらしく吉野家に寄った。丼を頼む二人を脇目に、自分は「食べられないがまだ飲める」状態だったので牛皿とビールを頼んだ。豚皿だったかもしれない。

帰りの車内で兄が腹を下し、普段はあまり人に謝らないのに、めちゃくちゃ謝りながら停車を所望していたのが印象的だった。

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まだしばらく続きます

2024年12月22日日曜日

12/1~4

地元に帰省した。

12/1

昼過ぎの便で羽田から福岡へ。飛行機に乗る前に少しだけ時間があったので土産を見繕う。
窓際の席を取っていたが最近は真昼間に飛行機に乗ることがなかったので陽射しの激しさを忘れていて大変暑かった。
右隣のおじさんが外の景色を見たそうにしていたのでシェードを下ろせないまま、直射日光をガンガンに浴びながら本を読んだり音楽を聴いたりしてウトウトした。
おじさんの興味がクロスワードパズルに移ったところでシェードを下ろし寝た。

飛行機での帰省はいつも福岡空港から博多駅での新幹線乗り換えの接続がどれだけスムーズに行えるかにかかっている。
実家の最寄駅は乗降者数がかなり少なく、多くの便が通過する寂しい駅である。つまりこれに失敗すると1時間くらい博多駅で待ちぼうけを食らってしまうことになる。
今回は全てが完璧すぎるタイミングで、博多駅には10分もいなかったと思う。

実家の最寄り駅に先輩が車で迎えに来てくれた。
家に荷物を置いたのち道の駅まで数分のドライブ。何もない道の駅ではあるが自販機で買ったココア、タバコ、話、があれば楽しい。
少し地元の空気に馴染んできたところで家まで送ってもらい別れた。

家でのことはほとんど覚えていないが風呂が汚すぎてびっくりした。
滞在中に必ず風呂を掃除しようと決心する。

12/2

結構早めに起きたんだと思う。
夜勤明けの友人が車で家まで来てくれた。この友人とは5日後に音楽イベントに出ることになっている。
とりあえず少し音出しをしただか散歩しただか、まずは2人の空気を慣らす時間があった。
演奏はなんとかうまくいきそうな感じ。

昼飯を食べに車を出してくれた。
昨日駅に迎えに来てくれた先輩も一緒に食うとのことで現地で合流することに。

月曜日ということもあり閉まっている店が多く、唯一開いていた大牟田駅前の東洋軒へ。
うますぎる!前食べた時はこんなに美味くなかった。なんなら少し土っぽい味もしていたと思う。
おばさんが缶コーヒーを飲みながら接客している。
「あなた肌が白くてきれいね。化粧か何かしているの?」
「いいえ」
「でも何かつけてるでしょう?」
「ああ、風呂上がりに化粧水くらいは」
「やっぱりね」
こんなことだけで褒められてしまう。

夜勤明けの友人は疲労のピークだったので少し寝るために家に帰った。
合流した先輩の車に乗り換えニトリとヤマダ電機へ。
先輩は最近恋人の家に転がり込み半同棲生活を始めたらしく、家には掃除機がないため買い物に付き合って欲しいという。
先輩がたまたま無職なのでかなりの割合で家事をやっていて、もともと恋人が飼っていた犬の世話なども献身的に行っているがその結果今では先輩の方に犬がなついてしまい少し険悪になってしまったそう。

掃除機を購入するという目的を果たし、家の掃除と犬の散歩をするので帰るという先輩に「わざわざ家まで送らなくていいからゆめタウンで下ろして」と頼む。
大牟田のゆめタウンには大牟田のゆめタウンにしかないムードがある。それが消えていないか確認する必要がある。
ゆめタウンで思いっきり空気を吸い込む。少し館内を歩いて耳に入る安っぽい音楽で気持ちがほぐれるのを感じる。
愛すべき大牟田のゆめタウンのムードが消えていないことを確認できたところで、昨日風呂が汚すぎたことを思い出しダイソーで掃除用具を大量に購入。
帰省早々風呂が汚いなどと難癖をつけ大量に掃除用具を買い込む、我ながら嫌な息子だと思う。
ダイソーで少し調子づいたんだと思う。カルディで滞在中に飲むためのコーヒー豆と紅茶、ドラッグストアで滞在日数分のシャンプーなど、銘菓コーナーで小城羊羹を購入。

外に出るとまだ明るい。
寝るために家に帰った友人と夜にも少しだけ演奏の練習をする予定だがまだ時間がある。
新栄町のロジィタにコーヒーを飲みに行く。
店のおじいさんの足取りがかなり重くなっていて、提供時にはすかさず自分から取りに行ってしまうほど気を遣う。
次帰ってくる時も元気で店を開けていてくれる保証がないので、行きたい場所には行けるうちに行かないと、と思う。

友人から起きたとの連絡を受け、店を出て合流してからは実家で練習して解散した。
俺の交通手段が徒歩しかないため、いつも誰かに車を運転してもらい、ここでは文字通りお荷物となっている。

12/3

夜、昔からお世話になっている大先輩と飲む約束がある。以下Yさん。
高校生の頃に知らない音楽を教えてくれたり、熊本のライブによく連れて行ってくれたり、そのついでに街を案内してくれたり、そういう経験があったから進学先も熊本にしたのかもしれないと今になれば思う。

夕方に仕事から帰ってきた兄が市街地まで送ってくれる。
少し余裕があったので1時間ほどぶらぶら歩いたり、酔いすぎないように事前にすき家でミニサイズの丼を食べたり、持て余してコンビニの前の喫煙所でタバコを吸ったりする。
コンビニの前で吸うタバコ好きだったんだなと思う。大学生の頃、コンビニ夜勤してたからその休憩時間とかバイト終わりに吸ってた時間が強く印象づいてるのかもしれない。
そういえば東京にはコンビニの駐車場に喫煙所がない。そもそも駐車場がない。

魚半という店。先に入って待っていようと通された座敷は隣席に子連れギャルが3組いて既に賑々しい。
「先に入って待ってます」とメールを打っている途中でYさんが来る。
やっぱり大牟田はどこ行っても飯がうまいなと思う。刺身はもちろん、白子ポン酢なんか少し泣きそうになった。
近況とか最近聴いてる音楽の話、音楽機材の話、などなど…。ビールは進むが寒い日は体にこたえる。
Yさんがこの店に来るのはもう5年以上ぶりとのことだが、Yさんが5年以上前にキープしたボトルがまだ律儀に残してあったのでお相伴にあずかる。島美人だったと思う。

隣の子連れグループが退店。すれ違いざま、
「ほんとうるさくしてすみません。」
「いや全然、賑やかで楽しかったです。気にしないでください。」
マジで気にしないでほしい。ギャルって本当に礼儀正しい。
同世代だと自分みたいな奴は馬鹿にされてたし苦手だったけど、ギャルって学生を終えると一瞬で大人になってしまう。

閉店時間も過ぎ退店。このあたりで日をまたぐ。

12/4

大牟田ふじに寄ってコーヒーを一杯飲んで帰るつもりが結局話し込んでしまい、途中からまた酒を飲み始め気付いたら朝になっていた。
Yさんは翌日も仕事があったため1時頃に帰った。
一緒にいた別の客はもうほとんど何言ってるかわからないか、何言ってるかわかるけど同じことを何度もうわごとみたいに繰り返していた。
その場に残っていた3人でこうこうとうにモーニングカレーを食べに行こうとしたら閉まっていたので、taramuでトーストを食べて帰った。
夜勤明けの友人が車で迎えに来てくれ、昼過ぎに帰宅。風呂に入って寝た。

夕方か夜に起きたんだと思う。
小学生の姪の宿題に付き合ってまた寝た気がする。

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しばらく帰省記録が続きます。