2018年7月1日日曜日

街の導線

街には導線があります。

自分の住む東京都足立区竹ノ塚という街は、都内在住の人が聞くと「知らない」あるいは「危ない」という答えのどちらかが返ってくる街であるというのを知りました。

もともと育った場所がかつて栄えた炭鉱町(今では見る影もないですが)で、とある反社会勢力が根城にしていることやまともに大学進学を想定した高校が二校しかないような街であったせいか、引っ越してきて一年経ってみても大して治安の悪さを感じるようなことは特にありません。が、どうやら治安が悪いと言われる街のようです。

街には大抵、住む人達のライフスタイルに合わせた導線が設定されているものですが、この治安が悪いと言われる竹ノ塚もご多分に漏れず、駅前にはパチンコ、フィリピンパブ、大衆居酒屋が軒を連ねます。

ここのところ金曜日を迎えれば、ようやく休みだ、とほっとしながら帰路につきます。
問題は、金曜に一人浴びるように酒を飲んで泥のように眠り、土曜日にはだらっと一日家で過ごし、日曜日の夕方に倦怠感を抱えたまま「何かした週末」という事実を作りに慌てて外へ出かけることです。
都心に出るのはだるいけれど、少しでもこの倦怠感を晴らすためにはどうしたらよいだろうかという思案の末に隣駅まで歩いて、結局たどり着くのはなんてことのない駅前の大衆居酒屋です。
毎度3000円に満たない程度飲み食いして店を出るのはいいけれど、少しく酔っ払った体で歩いてきた一駅分をただ戻るのはなんだか寂しいような気がして、電車に乗って竹ノ塚まで戻ります。
そのまま家に帰ればいいのになんだか気が大きくなっているせいで、駅前のパチンコ屋に寄って1000円だけ、と言いつつも帰る頃には「マジか」と声を漏らしてしまうくらいに賭けて負けていて、死にたさだけを持ち帰ることになります。
これは何も自分が悪いのではなく、こういう導線が設定された街そのものに問題があるのだと思います。飲んだら行くな、とは一人酔っ払った自分には少々厳しい要求です。
自分の落ち度があるとするならば、わざわざ友達のいる街から離れて一人このような街に住んでしまったことでしょうか。

酒もタバコもパチンコも、認めた国が悪い。
早く消えてしまえば我慢することも苦しむこともないのにな、と思いながら、帰りしなに買ったコンビニのお菓子の味でごまかして明日の仕事に備えて眠ります。つまらない。

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