またコロナに罹った。一日仕事を休んで、身体はぐったりしながらも心は随分リラックスしていた。夕方6時過ぎにベランダで夜になるところを見ていると、いつもはまだ少し残っている仕事を思って気分が下がるのに、今日はだいぶ気が楽だ。
ところで、何を言っているかわからない人は自分でも何を考えているかわかっていないらしい。そういう人が自分の考えていることを整理して理解するためには書くことが有効らしい。なので久しぶりにブログを書いている。別に考えはまとまらないかもしれない。
最後に残っているメモが2ヶ月以上前だ。
7/2
仕事終わり、一人で目黒シネマにカウリスマキ「パラダイスの夕暮れ」を観に行った。帰りに味噌ラーメンを食べた。普通だった。
街中にいると、くたびれたサラリーマンから若い女性まで、おそらく部屋干しの生乾き臭だらけで梅雨を感じる。
帰りの電車を降りるとき、銀杏の、君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命のTシャツ着たオタク男が避けもせずズカズカ乗り込んできて嫌だった。
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たしかこの頃くらいから転職活動を始めて疲れてたと思う。
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7/6
夕方、ネットで予約した床屋に初めて行く。
30代になり、少し大人っぽい風格を得たいと思い、これまで通った近所の美容室を卒業し、片道1時間かかるそこそこ有名な床屋(バーバー)に行ってみた。
全体的に町の床屋感はありつつも店内ではずっとハードコアがかかっている。タトゥー入ってない俺が変なんじゃないかと思うくらいみんな何かしら彫っている。
クラーク・ゲーブルの髪型を示してこれにしてください、と伝えたところ、「分け目も写真みたいにします?ちょっと前髪薄いから少し変えます?」みたいなことを言われ、やっぱりハゲてるな!と思った。
萎縮したとはいえ腕はよかったし、久々の床屋の顔剃りは気持ちよくてタランティーノの映画みたいで興奮した。
帰宅時に大雨に巻き込まれる。松屋で腹ごしらえと雨宿りをして、ずぶ濡れで帰宅。
深夜、DMMオンラインクリニックでAGA治療の診察を予約した。
8/1
結婚式で司会をしてくれた落語家の自主企画公演を観に行く。総じて話芸の凄さに感動したが、一部の出演者の演目を観てブラックユーモアの難しさについて考えた。
面白おかしくいじっているつもりでも、自分が理解できないものを不勉強なまま、理解できないからいじっているという姿勢は嫌でも伝わってくるしかなり不快だ。特にある属性の人たちを差別するような笑いなど。
周りの聴衆も笑っているから調子を合わせて笑っておく、というのはそれに加担するようで我慢できず、口をつぐんでその演目が終わるのを待っていた。横の席に座っていた奥さんを見ると同じような顔をしていたので信頼できる人だなと思った。
8/10
奥さんの誕生日であちこち駆け回り楽しかった。
こういう機会でもなければ行かないだろう店で贅沢な飯を食べるのが楽しい。昔は金もないし照れもあってできなかったことができるようになり成長を感じる。
8/30
今の職場に辞意を伝える。考えたら5年近くいたことになるが、入社後すぐにコロナが流行りリモートワークに移行して今も続いており、大半は家で過ごしたため全然そんな気がしなかった。
夜、数カ月ぶりに会う友達と巣鴨で待ち合わせる。
4ヶ月近く飲まなかった酒を解禁した。別に頻繁に飲酒していた頃と変わらず大した感慨もなかったが、最初は恐る恐る飲んだ。なんとなく、どうにかなってしまうんじゃないかと思ってしまった。
酒を飲む時くらいしか食べない料理というのが確実にある。久々の、塩分過多な焼鳥とビールのタッグとの再会を喜んだ。
8/31
日本武道館で小沢健二のLIFE再現ライブを観る。
高校〜大学にかけて聴きまくったのでその頃の記憶と結びつきすぎてるし、今でも好きなアルバムだけど、どうしても見たいとまでは思えなかった。が、奥さんが2枚チケットを取ってくれていてそれならば…とついていった。
その結果、帰ってきた今、過去一番オザケンにハマっている。
まだ聴いてなかった曲を聴いたり、持ってなかったアルバムを買い揃えたり、改めて詞を読み直したりして感動している。
「我ら、時」に収められたライブが本当に良すぎる。天才!
9/4
夜、dommuneで北野武の映画特集をやっていて観る。コトブキツカサ、水道橋博士、町山智浩が北野映画を1本ずつ選んで思い思いに語っている。水道橋博士が入れる茶々が時々うるさかったくらいで、総じてかなり面白い話をしていた。
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そしてコロナになり、暇を持て余し、ブログを書きました。
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